【必見】競艇場の水質(海水・汽水・淡水)で何が変わる?24場一覧
競艇の予想サイトや専門紙を見ていると「この場は堅い」「この場は荒れる」という表現をよく見かける。
その違いを生んでいる大きな要因のひとつが、競艇場ごとのプール(水面)の性質だ。
この記事では、全国24競艇場の基本データと水質の違い、それが舟券にどう影響するのかを整理していく。
全国24競艇場の特徴と
プールの違い一覧
全国に24ある競艇場は、水質もプールのクセもそれぞれ違う。
海水・汽水・淡水という3種類の水質が舟券にどう影響するのか、公式情報と複数のデータメディアの数値をもとに整理していく。
全国24競艇場の基本データ一覧(地区別)
出典:当サイト作成
BOATRACEオフィシャルウェブサイトによると、全国のボートレース場は関東・東海・近畿・四国・中国・九州の6地区、24場に分かれている。
出典:BOATRACEオフィシャルウェブサイト「ボートレース場」一覧ページ
地区ごとの内訳と、各場の水質をまとめたのが以下の表だ。
| 地区 | 競艇場 | 都道府県 | 水質 |
|---|---|---|---|
| 関東 | 桐生 | 群馬県 | 淡水 |
| 戸田 | 埼玉県 | 淡水 | |
| 江戸川 | 東京都 | 汽水 | |
| 平和島 | 東京都 | 海水 | |
| 多摩川 | 東京都 | 淡水 | |
| 東海 | 浜名湖 | 静岡県 | 汽水 |
| 蒲郡 | 愛知県 | 汽水 | |
| 常滑 | 愛知県 | 海水 | |
| 津 | 三重県 | 汽水 | |
| 近畿 | 三国 | 福井県 | 淡水 |
| びわこ | 滋賀県 | 淡水 | |
| 住之江 | 大阪府 | 淡水 | |
| 尼崎 | 兵庫県 | 淡水 | |
| 四国 | 鳴門 | 徳島県 | 海水 |
| 丸亀 | 香川県 | 海水 | |
| 中国 | 児島 | 岡山県 | 海水 |
| 宮島 | 広島県 | 海水 | |
| 徳山 | 山口県 | 海水 | |
| 下関 | 山口県 | 海水 | |
| 九州 | 若松 | 福岡県 | 海水 |
| 芦屋 | 福岡県 | 淡水 | |
| 福岡 | 福岡県 | 汽水 | |
| 唐津 | 佐賀県 | 淡水 | |
| 大村 | 長崎県 | 海水 |
出典:地区・都道府県はBOATRACEオフィシャルウェブサイト、水質分類はboat-know.com・kcbn.jpの記載が一致することを確認したうえで編集部整理
水質の内訳は、海水10場・汽水5場・淡水9場と報告されている。
海水が最も多いように感じるかもしれないが、実際には海水と淡水の場数はそこまで大きく変わらない。
まずは、自分がよく買う競艇場が「海水・汽水・淡水のどれか」を知っておくだけでも、予想の解像度がぐっと上がるぞ。
競艇場の水質は3種類、何が変わるのか
出典:当サイト作成
浮力の違いが艇や選手の体重に与える影響
水質による最大の違いは浮力だ。
海水は、淡水よりも浮力が大きいため、同じ艇でも海水のほうが水面に浮きやすくなる。
逆に、淡水は浮力が最も小さくなるため、艇が沈み込みやすく、体重の軽い選手のほうが有利になりやすいとされている。
汽水は、海水と淡水が混ざり合った水質で、浮力の程度もその中間に位置する。
潮位・潮流の有無がレース展開に与える影響
海水・汽水の競艇場の中には、潮の満ち引きによって水位や流れが変化する場所がある。
潮位差が大きい水面では、レースの時間帯によって助走距離や旋回のタイミングが変わってくるため、同じ選手・同じコースでも決まり手の傾向が変わりやすい。
一方で、淡水の競艇場は潮の影響を受けないため、水面のコンディションが1日を通して安定しやすいという特徴がある。
汽水と聞くと海水と淡水を足して2で割ったような穏やかな水面をイメージしがちだが、実際には浜名湖や福岡のように潮位差が大きい汽水の競艇場も存在する。
「汽水」は海水と淡水のいいとこ取りではない
汽水だからといって一律に扱うのではなく、その場ごとの潮位差の大きさまで確認したほうが予想の精度は上がる。
プール(水面)のクセ:風・うねり・ターンマークまでの距離
出典:当サイト作成
桐生の赤城おろし、福岡のうねり
水質だけでなく、それぞれの競艇場が置かれた地形も水面のクセに大きく影響する。
BOATRACEオフィシャルウェブサイトは、桐生について冬場に「赤城おろし」と呼ばれる強い風が吹く水面だと説明している。
同じページでは、福岡について第1ターンマーク付近にうねりが出やすく、レーサーに影響を与える水面だとも説明されている。
江戸川については河川を利用しているため、潮の干満の影響が特に大きいことも紹介されている。
出典:BOATRACEオフィシャルウェブサイト「ボートレース場のコース別勝率」
全場共通なのは「1周600m」というコース規格だけ
BOATRACEオフィシャルウェブサイトによると、ボートレースは1周600mのコースを3周する1,800mの競技であり、この距離はすべてのボートレース場で統一されている。
出典:BOATRACEオフィシャルウェブサイト「1周600mを3周する1,800mの競技」
逆に言えば、コースの総距離だけは全国共通でも、幅や風向き、うねりの出方といった条件は競艇場ごとにまったく異なるということだ。
同じ選手・同じ艇でも、水面が変われば走り方そのものを変える必要があるとされている。
「海水は荒れる、淡水は堅い」は本当か?平均イン勝率で検証
出典:当サイト作成
競艇の初心者向け解説では「海水は荒れやすく、淡水は堅い」という説明をよく見かける。
この説がどこまで正しいのか、データメディアが公表している24場のコース別1着率(イン勝率)をもとに、水質グループごとの平均値を実際に計算してみた。
徳山・大村が押し上げ
3水質で最も低い
戸田が引き下げ役
出典:kcbn.jp掲載の競艇場別イン勝率データをもとに編集部が水質ごとの単純平均を算出
実際に平均を計算してみると、海水55.9%・汽水53.0%・淡水54.1%と、グループ間の差はわずか3ポイント程度しかなかった。
水質グループ間の差はわずか3ポイント程度
海水の中には徳山・大村のような最堅水面がある一方で平和島・鳴門のような荒れ場も含まれており、淡水の中にも住之江・尼崎のような堅い水面と戸田のような荒れ場が混在している。
「水質」というひとつの軸だけで堅い・荒いを判断するのは実態に合っておらず、潮位差や風向きといった個別の地形条件まで見る必要があると言える。
「海水だから荒れる」って思い込みで予想すると、常滑や大村みたいな海水の堅い場で足元をすくわれるぞ。
水質はあくまで参考情報のひとつとして扱ってくれ。
開催区分(デイ・ナイター・モーニング)による違いと選び方
出典:当サイト作成
競艇場ごとに、レースを開催する時間帯の区分も異なっている。
データメディアの報告によると、住之江や蒲郡、下関、大村などはナイター中心、徳山や芦屋、唐津などはモーニング中心で開催されており、それ以外の多くの場は日中に開催されるデイが基本になっている。
出典:kcbn.jp掲載の競艇場別データをもとに編集部整理
デイ・モーニング開催
明るい時間帯の開催が中心。展示航走の映像も見やすく、初心者が水面のクセを目で確認しながら予想しやすい。
ナイター開催
仕事終わりの時間帯でもリアルタイムで観戦・投票しやすい。照明の入り方によって水面の見え方が変わる場もある。
出典:kcbn.jp掲載の競艇場別データをもとに編集部作成
自分の生活リズムに合わせて、よく観戦する競艇場の開催区分を把握しておくと、レースを追いかけやすくなる。
実際に複数の競艇場で舟券を買って水面差を体感してみた
出典:当サイト作成
ここまでのデータを踏まえたうえで、筆者が実際に水質の異なる競艇場でレースを観戦し、舟券を購入して水面差を体感してみた。
同じ「1コース有利」というデータであっても、潮位差の大きい水面では時間帯によってスタート展示の数字が大きく動くレースがあり、静水面の競艇場とは予想の組み立て方そのものを変える必要があると感じた。
データで水面の傾向を頭に入れておいて、当日の展示航走で答え合わせする。
この順番を守ると、初めて行く競艇場でも予想がブレにくくなるぞ。
全国24競艇場は、海水10場・汽水5場・淡水9場という水質の違いに加えて、風・うねり・潮位差といった地形ごとのクセを持っている。
水質は参考情報、最後は場ごとのクセを個別に見る
水質グループごとの平均イン勝率を計算しても差はわずか3ポイント程度にとどまり、「海水は荒れる、淡水は堅い」という単純な図式は実態とズレていることが分かったことから、競艇場を選ぶときは、水質という大きな分類だけでなく、その場ならではのクセまで踏み込んで確認する姿勢が予想の精度を高めてくれる。
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